スペシャルトークVol.09
アスリートたちの夜 東京ヴェルディ 高木大輔選手


一流のアスリートは極度の緊張やストレスをどのように乗り越えているのか?
第一夜は東京ヴェルディの高木大輔選手にお話をお伺いします。

 

 
 
高橋:
プレッシャー掛かる日の夜って寝れます?

高木:
あんまりプレッシャーって感じない
んですよね。
 
 

 
 
高橋:
え、話終わっちゃうんですけど(笑)

高木:
あ、すみません笑
ケガ明けに久しぶりに試合に出る
ときは神経質になったりはしますよ。
 
 

 

ジンクスを思い出したりとか 安全策を考える方が多かった。

 
 
高橋:
なるほど。
昔から緊張しないタイプですか?

高木:
今までは結構プレッシャー感じてましたね。
ルーティンというかジンクスのようなもの
は結構気にしてました。
 
 

 
 
高橋:
ジンクス?聞きたいです。
どんなことに気をつけてたんですか?

高木:
5試合で5点取った時があったんです。
その時、緑のパンツ履いてて。
 
 

 
 
高橋:
緑のパンツ、ヴェルディカラーですね笑

高木:
そうですね笑 点取った時に履いてた
スニーカーはずっと履いてたし、
点取った時何してたかはよく考えてましたね。
 
 

 
 
高橋:
それだけ点を取ることを真剣に考えたん
ですね。でも今はプレッシャーをそれほど
感じてない?

高木:
ポジティブに考えるようになりましたね。
 
 

 
 
高橋:
すごい。彼女ができたとか?笑

高木:
いえいえ笑 例えば去年は試合の前の日
になると、自分が点取る時のイメージと
いうより、自分はこうすれば大丈夫とか
ジンクスを思い出したりとか、安全策を
考える方が多くて。
そこの心の部分は変わったと思いますね。
 
 

 
 
高橋:
大きな変化ですね。
何で変われたんですか?きっかけは?

高木:
たぶん2015年夏に点を取った時が
きっかけかなと思いますね。
 
 

 

もう思い切ってやるしかない。それで結果が出た。

高木:
初めてFWでスタメンで起用されて、
やっと自分のポジションができるというか
楽しみなほうが大きくなったんですね。
もう思い切ってやるしかない。
それで結果が出た。
 
 

 
 
高橋:
良い意味での割り切りができた瞬間ですね。
そこから心構えの変化が始まった?

高木:
自分が点取るイメージをもって試合に
臨むことは大事だなと。
マイナスに物事考えるより全部プラスに
考えて、この試合で自分はヒーローに
なるんだって考えるようになりましたね。
 
 

 
 
高橋:
素晴らしい変化ですね。
どんなヒーローをイメージしてましたか?

高木:
ヒーローのなりかたはいろいろあると
思うんです。点を取ったり、アシスト
したり、応援してくれているサポーターの
評価もあるだろうし。
 
 

 
 
高橋:
なるほど。
本で読んだり先輩に諭されたりとか
じゃなくて、自分の中から変わってきた感じ?

 

全部ひっくるめてポジティブにとらえて思いっきりやる。

高木:
変わるのは自分の中からだと思います。
ただ、久々に試合出るときなんかは
周りの先輩は思い切ってやれよって
言ってもらったり、監督、コーチ含めて
思いっきりやれる環境は作ってもらって
いますね。そういうこと全部ひっくるめて
ポジティブにとらえて思いっきりやる。
 
 

 
 
高橋:
人としてむちゃくちゃ成長されてますね!
なんかすごいなー。

高木:
2015前半戦SBで出てた時があって、
初めてSBでスタメンで出るって
前日に緊張しすぎて、鼻血出たんすよ笑
 
 

 
 
高橋:
鼻血?笑

高木:
俺、鼻血は人生で3回くらいしか出たこと
ないですよ笑
そのうち2回は鼻をかみ過ぎて切れたヤツ
なんで緊張しすぎて出たのは初でした笑
 
 

 
 
高橋:
めちゃくちゃ緊張してたんですね笑

高木:
これはやばいなと思って、その時に
平本一樹さんに色々話したんですけど、
「ジンクスとか、そういうの気にして
ても何にもならないよ、自分が疲れ
ちゃうから」って言われて、
考えさせられましたね。
 
 

 
 
高橋:
そっかそっか、自分の経験から学ぶだけで
なくって周りの人からの言葉も結構ポジティブ
に受け止めることができているんですね。
なんか非常に精神的に成熟されてきてますね。
 

自分が誇れる仕事で結果を出すのがまず一に考えなきゃいけないこと。

高木:
サッカーで、自分が誇れる仕事として
そこで結果を出すのがまず一に考えな
きゃいけないことであって。
心の成長って意味では、試合中は
まだまだ未熟ですけど、試合に臨むとか
準備段階での心の成長はここ1年半、
成長できているのかなと思います。
 
 

 
 
高橋:
なるほど。準備は自分自身の力で
コントロールできますからね。
これはアスリートだけでなく日々の生活に
活かせそうです。

高木:
スポーツの世界だけじゃなくて、
皆さんにも勝負の瞬間はあると思うんです。
プラスに考えて良いイメージを持つこと、
けっこう大事な気がします。
 
 

 
 
高橋:
とても参考になりました。
ありがとうございます!
最後に今季の振り返りと来シーズンの目標を
聞かせてください。

高木:
今シーズンはプレーオフ進出を目指して
始動した中で、結果的にはギリギリまで
残留争いをしてしまった僕ら自身ほんと
に不甲斐ないと思ってますし、もちろん
サポーターの皆さんにすごく申し訳ない
気持ちが強いシーズンでした。

来年こそはこの悔しさを爆発させる年に
していく、これがプレーオフ進出だった
り、J1昇格っていうところに繋がってい
くと思うんで、チームのために貢献して
いきます。

エムールさんのグッズ使って、回復して
120%で試合に臨みます!笑

 
 

 
 
高橋:
すごく応援してますんで!
頑張ってください!
本日はありがとうございました。