第10回 眠り(睡眠)は性格でも変わる?
不眠になりやすい人、不眠になりにくい人


二週間前、生まれてはじめて、

「精神的に病むってこういう状態かもしれない」という経験をしました。

ある仕事に関係することを見聞きするだけで、手の先から血の気が引いて、心臓がキュウっと縮まる感覚を覚えました。

それが1ヶ月くらい続いたある日のこと、ある出来事をキッカケに、その感覚がピークに達したようで…朝から「おかしなこと」ばかりをし続けてしまったんです。

商品の発注数の桁を間違えたり、FAXの宛先をことごとく間違えたりするなんて、自分の中では「ありえない」こと。そんな単純なミスを起こし続けました。

そばにいた後輩が、「今日は休んだらどうですか?」と心配して声をかけてくれたほど。

仕事で上手くいかないことが続くと、わたしの場合は、何をやっても悪循環に陥ります。

気分転換も上手くできず、楽しいことをしていても現実逃避としか思えない、そんな精神状態になってしまいます。

でも、今回は、そんなレベルではありませんでした。

原因は明確、でも、すぐにできる画期的な解決策もない。困りました。

その週末、たまたま、月に一回のラジオの出演日でした。

テーマを考えるのは、いつも前の日の晩。

そのとき無意識に手にしたのが「不眠になりやすいタイプ」の資料でした。

そこには、心理学者の「フリードマン」と「ローゼンマン」が示した、タイプA,B,Cという3つの性格に基づいて、不眠になりやすい傾向のある人の説明がありました。

 

不眠にもっともなりやすい「タイプA」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

神経質 まじめ 几帳面 完璧主義 競争意識が高い

時間に追われている感覚が強い

1-安達さんコラム (1)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いくつか思い当たる節が…..。

 そして、このような性格を決めるのは遺伝的要素と環境的要素の両方との言及が。

つまり、環境でも左右されるなら、後天的にも変えられる余地があるのかも!と

内心、わたしは期待しました。

 そう、いまの仕事の悪循環をつくっているのは、このタイプAの性格からかもしれないと素直に思えたのです。

翌日から、少し気分もスッキリ。徐々に気持ちにゆとりができはじめました。

 

不眠になりにくいのは「タイプB」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あくせくせずにマイペース

リラックスしていて、非攻撃的

1-安達さんコラム (3)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ストレスが多いのがタイプAなら、ストレスが少ないのがタイプB。

眠りとの関係も、すぐに腑に落ちますね。

 マイペース、リラックス、人を責めない。

 今日まで、こんな気持ちで仕事に励んでいます。