ねむりクイズ_1


曇った日の日中の屋外と、晴れた日のオフィスの窓際の照度は同じだ

 

正解は【×】

光の明るさ(照度)は、曇り空でも屋外では1万ルクス以上あります。一方、晴れた日のオフィスの窓側は3,000ルクス前後です。自然の光の強さがいかに強いかわかりますね。自然の明るさは覚醒の度合いを高くし日中における活動の重要な役割を果たしています。(睡眠学入門ハンドブックP9)

 

抹消皮膚温が上昇し、深部体温が低下すると、自然な眠気が生じる

 

正解は【○】

体温は午後7~8時頃が最高となり、午前4~5時頃が最低となる概日リズムがみられます。このような体温変化が睡眠に強い影響を与えています。起きている時に活発に活動していた交感神経は、睡眠中は活動が低下。逆に副交感神経の活動が高まります。副交感神経は、抹消の皮膚の血管を拡張させ、手足や顔など外気に触れている皮膚から放熱を起こりやすくします。入眠期には放熱が盛んになる事で深部体温はさらに低下し自然な眠気が生じます。

 

ノンレム睡眠での深いねむりは、朝方にかけて多くなる

 

 

覚醒徐波睡眠の脳

 

正解は【×】

レム睡眠とノンレム睡眠のセットの合計時間は70分~110分と個人差がありますが、平均およそ90分で1つの周期になっています。一晩にこの平均およそ90分周期の睡眠単位が4回から5回繰り返されます。睡眠の前半には深いノンレム睡眠が多く出現して深い眠りで脳を休ませます。睡眠の後半は逆にノンレム睡眠はほとんどなくなり、朝方には浅いノンレム睡眠やレム睡眠(目覚めるための眠り)が増えます。(参照/睡眠検定ハンドブックP8・睡眠学入門ハンドブックP9)

睡眠は大脳のための休息であり,能動的に情報を整理・固定する役割がある

 

正解は【○】

睡眠とは脳による脳のための管理技術です。睡眠を管理する脳が「眠らせる脳」(脳幹:中脳・橋。延髄)で、管理の対象となるのが「眠る脳」(大脳)です。中枢神経系の最先端に最後に完成する大脳(終脳)は、高級な新製品であるだけに性能は非常に高く、膨大なエネルギーを消費します。そのため、長時間にわたり活動する事は出来ません。睡眠は有る意味、大脳を定期的に休息させ、ふたたび覚醒するためにあると言えます。睡眠は大脳を休息させるためだけにあるのではなく、覚醒するために、もっと能動的に点検や修理、保全をしているのです。(参照/睡眠検定ハンドブックP8)

 

 入眠すると,レム睡眠に入り,その後ノンレム睡眠に移行する

 

正解は【×】

入眠すると、浅い睡眠(ノンレム睡眠段階1、2)を経て深い睡眠(レム睡眠段階3、4)となります。その後、ふたたび浅い睡眠に移り、レム睡眠に入ります。