メラトニン


メラトニン(英: melatonin)またはN-アセチル-5-メトキシトリプタミン(N-acetyl-5-methoxytryptamine)は、動物・植物・微生物で見られる天然の化合物である。メラトニンはトリプトファンからセロトニンを経て体内合成される。 動物ではホルモンの一つで脳の松果腺から分泌される。メラトニンの血中濃度は1日のサイクルで変化しており、いくつかの生物学的機能に概日リズム(サーカディアンリズム)を持たせている。ヒトでは、メラトニンの血中濃度は昼に低く夜に高く、睡眠と関連している。夜行性の生物の場合も同様なリズムを示す。
メラトニン受容体の活性化の他、強力な抗酸化物質としての役割や、核DNAおよびミトコンドリアDNAを保護する役割も持つ。 メラトニンは主として不眠症や時差ボケの解消など睡眠障害の治療に利用されており、他にも近年は不妊症の治療等にも利用されている。

引用:フリー百科事典 ウィキペディア日本語版