デルタ波


デルタ波(デルタは、英: Delta wave)は、脳波計(EEG) によって計測される、周波数が 1 Hz から 4 Hz で高振幅の脳波であり、徐波睡眠 (slow-wave sleep) と関連付けられている。
デルタ波はノンレム睡眠時のステージIV で最も頻繁に検出され、計測される脳波の 50% 以上になる。新生児の覚醒時の脳波の分析によると、新生児ではデルタ波の活動が顕著であることが分かっている。また、5歳児でも覚醒時のデルタ波が、まだ現れている。
徐波睡眠中のデルタ波の活動は思春期において減少する。11歳から14歳の被験者において、25% の減少が報告されている 。
健康な成人の覚醒時には、デルタ波の活動の大部分は一般的に計測されない。しかし、複数の研究において、陶酔やせん妄状態の成人や、認知症や統合失調症と診断された成人において、デルタ波が増加していることが示されている。

引用:フリー百科事典 ウィキペディア日本語版