ねむりくらし研究所とは


ねむりくらし研究所コンセプト

健やかな生活は良い睡眠があってことなりたつもの

でも残念ながら日本人の平均睡眠時間は

世界の先進国の中で低いレベルにあると言われます

睡眠不足はもはや国民病

睡眠後進国と言われる日本社会を変えて元気な国にしたい

「ねむりくらし研究所」はそんな思いから生まれました

コンセプトはすべての人々に最高の睡眠環境と

ハッピーなくらしを提供し世界中の人々を元気にしたい

「ねむりくらし研究所」はみなさんと一緒に

日本の“ねむり”を変えて行きます

 歴史まで含めたアカデミックな知識を持つ事で
お客様により密着した業態開発を目指す

まず「ねむりくらし研究所」とはどういうものか教えて下さい。

エムールはこれまでも単に寝具を売る小売業としての仕事をするだけではなく学際的研究や講演なども行い、しっかりとした知識基盤をもった「研究開発型小売業」として日々活動を続けてきました。「ねむりくらし研究所」はそれらの活動を包括的に行い、さらにお客様のための情報発信して行く場になります。

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「ねむりくらし研究所」の大きな柱は「ねむり」と「くらし」のふたつ。「ねむり」は睡眠に関する学際的な情報収集。「くらし」は寝具の歴史や機能に関する情報収集、生産地の取材などを実施。こうしたアカデミックな研究活動を続ける事で、より価値の高い業態開発を目指します。マーケティングアドバイザーには一般社団法人日本睡眠改善協議会で評議員・監事を務める株式会社エスアンドエーアソシエーツ代表の有富良二先生を迎えました。

具体的にどんなコンテンツを制作したり提案して行こうと考えていますか?

情報や寝具に関する情報は当然増やしてゆきます。その成果という部分でいうとわれわれは小売業、サービス業ですから、どうお客さんに発表できるか、役立てていただけるかが大切になります。

例えば「午後3時までに20分間程度寝ると仕事の効率がアップします」というねむりの知識、研究の成果があります。そこに「くらしの文化」に関する知識を結びつける。オフィスのスタイルを調べて「こんなお昼寝グッズがあれば使いやすいな」とか、もっと言えば「こんな商品を提案すればオフィスでもお昼寝タイムを導入していただけるのではないか」と提案する。「お昼寝カフェ」みたいなお店を業態開発しても面白いですし、そうしたライフプランもいずれは提供していけたら良いですね。いずれは「ねむりくらし研究所」発のねむりグッズも発表したいですね。そこまで充実させる事が出来れば、研究所としての意味合いも出てくるのではないかと思います。

睡眠時間と死亡率

睡眠や寝具について歴史まで踏み込んで調査する、との事ですがそれはどうしてですか? 商品を提供するためになぜ歴史を知る事が必要なのでしょう。

僕が大切にしている考えの一つに「生きることは知ること」というのがあります。歴史まで含めたアカデミックな知識を持ち、脈々と続く人間の生活様式まで理解していたほうが、よりお客様に密着した役立つ商品の提案ができると考えているからです。ふとんは単なる保温の道具ではなく日本人の精神性まで知る事が出来る貴重な資料でもあります。温故知新ではないですが商品企画でも寝具の文化や歴史について詳しいほうが新しい考え方が出来るのではないでしょうか。

「ねむりくらし研究所」の活動
  • p02 多摩大学で開催された健康まちづくり産業に出展。「寝具」「ねむりくらし研究所」の活動について発表。
  • p03 エムール×国立電気通信大学×タニタで共同開発中の眠りの深さを測れる寝具(写真はイメージ)

「かいまき布団」をご存知ですか?掻巻とは袖のついた寝具の事で、首から肩を覆うことで保温性に富んでいて寒さの厳しい東北地方等で使用されてきました。いまでは使用する家庭はごくわずかですが、「かいまき布団」からイメージを膨らませれば「着る布団」という発想が生まれ「子供の寝冷え防止用の布団が作れないか」とつながってゆきます。

アイデアは無の状態から妄想するものではない。

寝具なら寝具の歴史や文化などを幅広く学び研究する事で積み上げられた知識から生まれてくるものだと思います。


「最初はふとんの歴史に対する興味のほうが大きかった」と高橋社長。しかし自身と同じ30代そして40代という働き盛りの世代に「鬱病が増えてきた」といったニュースを聞くに連れて睡眠に対する興味も大きくなった。いまでは「ねむりを大切にするということは人生を大切にする事と一緒」と考えるようになったそうだが「世界最低レベルにある」と言われる日本の睡眠環境についてどう見ているのか。

ねむりで世界中の人々を元気に

とある大手企業の調査によれば、東京のビジネスパーソンの睡眠時間および睡眠の満足度は世界の主要都市の中で最下位だった事が分かりました。

調査は東京、ニューヨーク(アメリカ)、パリ(フランス)、ストックホルム(スウェーデン)、上海(中国)の30代から50代のビジネスパーソン男女計891人を対象にインターネットで実施されたものですが、それによると各都市の平均睡眠時間は、東京は5.6時間、ニューヨークとパリは6時間台、ストックホルムと上海は7時間台で、東京は他の都市に比べて明らかに睡眠時間が少ない事が明らかになりました。さらに別の調査機関によれば、睡眠不足によって起こる欠勤や遅刻、事故、効率低下などによる東京圏(744万人)の経済損失額は、年間で4757億円に及ぶと試算されました。「ねむりくらし研究所」はこうした自体を少しでも改善したい。「日本」という国を本当の意味でも豊かにし誰もが幸せになるためにも、睡眠に関わる研究や調査を続けて行きます。

1-国別睡眠時間

先進国における有識者の国別睡眠時間は、日本は男女とも日本は最低レベルにある

 

ちなみに高橋社長ご自身の睡眠時間はどれくらいですか?

基本的には7時間半から8時間は寝るようにしています。睡眠時間ももちろん大切ですが、大切なのはリズムです。寝る時間と起きる時間を一定に保つ事。あとは睡眠に密接に関係してくるのは「食事」「運動」そして「光」になります。コーヒーが好きなのですが夕方以降はカフェインの入った飲み物は避け、食事も胃に負担をかけるものは食べないように気をつけています。「運動」は時間のある時はジムにも通っていますが、日常的に出来る事として、寝る前にお風呂に入りストレッチをして体温をあげるようにしています。体温を上げた状態から下がると入眠しやすくなります。「光」はパソコンやスマホなどブルー系の明かりはメラトニンを減少させて睡眠物質をなくしてしまうので夜はなるべく使わないように心がけています。

1-年齢別の睡眠

年齢別の睡眠時間。年齢を重ねるごとに短くなる事から、高齢者ほど快適な睡眠環境が求められる

最後にお客様にメッセージをお願いします。

エムールは世界中のひとびとを「ふとん」や「ねむり」で元気にしたいと考えています。お客様にはねむりくらし研究所のサイトを通して、「ねむり」の大切さやくらしの中にある「ふとん文化」の楽しさを知ってもらいたいですね。 もちろんエムールの商品は、すべてそうした視点で企画製作されていますので、わたしたちがリリースする商品で毎日を楽しく生活していただければこれ以上の喜びはありません。