春――。気持ちよく眠る動物たちを見て「いいなあ」なんてぼやいている人はいませんか? 目覚めが悪い。早く寝たはずなのに寝た気がしない。熟睡感を得られない背景には、実は睡眠の長さ以上にストレスや病気、睡眠環境の影響があります。ではどうすればぐっすり眠れるのかを考えてみましょう。
寝る事に対してストレスを溜めない
睡眠は身体だけでなく、昼間フル稼働で働いて疲労した脳を休める、という 重要な役割を担っています。ですから、「寝なければ!」なんて考え始めると余計にストレスが溜まり眠れなくなります。床に就いたら昼間の嫌な事は考えない。そして「別に眠くなったら寝れば良いや」くらいに気軽に考えていたほうが、寝つきは良くなります。
8時間睡眠の幻想を捨てよう
8時間睡眠が健康のバロメーターという根拠はありません。たくさん寝てすっきり感が味わえるのは若い時だけ。ある研究によれば、20代では7時間、60代では6時間睡眠になる、というデータが出ています。個人差はありますが、高齢になればなるほど眠れる時間が短くなるのは、睡眠と関わりの深いホルモンの分泌量が減るのが一因と言われています。つまり、年齢が上がるにつれ睡眠時間が減るのは、むしろ健康な証拠です。
朝の光を浴びて体内時計を整える
毎日、良い眠りを続けたければ、夜、早く寝る事を考える以上に、朝の光を浴びるのが一番です。体内時計は24時間よりも長い周期になっているので、そのまま放置すると「遅く寝て、遅く起きる」という睡眠リズムにずれていきます。体内時計のズレをリセットするのが朝の光になります。