第5回
眠れない理由はさまざま
〜快眠の近道をみつける~その1


「眠れないなあ」

 

「睡眠改善シニアインストラクター」という肩書きを持つわたしでも、たまにそんな寝付けない夜があります。そんな時は、自分が寝付けない原因を徹底的にさがします。(仕事柄どうしてもそうしてしまいます!)

「そういえば2時間前、冷蔵庫で見つけたコーヒーゼリーを食べたっけ」

 と原因がわかると

「カフェイン成分をとったから眠れないのね~」

と納得!

すると、わたしは何となく安心して、しばらくすると夢の中に自然と入ってゆけたりします。

 

寝付けない原因は、実にさまざま。そして日によっても変わってきます。

大きく分けると

■就寝時の精神的 身体的状態

■就眠環境

■前夜の睡眠状態と現在の体調

■日中の精神的 身体的状態

■睡眠習慣

 の5つ。その影響度をイメージ化したのがこの図になります。

寝つきを左右する要因

 

下側に「入眠」と書いてありますが、ここがゴールになります。

ゴールに向かって2本の矢印が引かれていて

就眠時の精神的身体的状態」が38%

「就眠環境」が15%

とありますが、これは

「入眠の38%を眠る際の自分の精神や身体の状態が影響している」

という意味になります。

足がムズムズしたり、肩が凝って痛かったり、汗をたくさんかいていたりすると入眠に影響を及ぼします。これが「就眠時の身体的状態」。

「就眠時の精神的状態」とは、これから寝ようとしているのに悩み事を抱えていたり、嫌なことばかり思い出している状態。

「就眠環境」とは「部屋の明るさ、音、温度、寝具の状態」などを指します。

入眠の15%をこの「就眠環境」が左右しています。

「就眠環境」からは「就眠時の精神的身体的状態」にも矢印が伸びていて38%となっています。これは

「就眠環境は直接、入眠に影響を与えているだけでなく、いままさに入眠したい人の精神的身体的状態にも影響がある」ということです。

何か音がするから不安になる。

部屋が暑いから汗をかく。

そうしたケースがこれにあたります。

その他にもさまざまな要因があって互いに矢印で結ばれています。

前日に寝過ぎてしまえば、今日はなかなか眠れない。

昼間仕事で失敗してしまい、ベッドの中でもくよくよしている……。

など前日の睡眠状態や現在の体調からも影響を受けますし

昼間の精神的、身体的状態からも影響を受けます。

 

わかりましたでしょうか?

いろいろ説明してきましたがこれらのキーワードの大元には

「睡眠習慣」があります。

では「睡眠習慣」とはいったい何でしょうか。

次回はそのあたりについて詳しく紹介して快眠への近道を探ります。