中枢神経抑制薬


抑制剤(よくせいざい、depressant)あるいは中枢神経抑制剤(Central nervous system depressant)とは、脳の様々な領域で覚醒や刺激を減少させるか抑制し、神経伝達(英語版)の水準を低下させる薬物や内因性(英語版)の化合物である。抑制剤は、しばしばダウナー(downers)とも呼ばれる。覚醒剤あるいはアッパーは、抑制剤とは反対に精神や身体の機能を増加させる。
抑制剤は、広く世界中で処方薬や違法薬物として用いられる。これらを用いた場合、運動失調、抗不安作用(英語版)、鎮痛、鎮静(英語版)、眠気、認知障害や健忘、一部では、陶酔、筋弛緩、血圧や心拍数の低下、呼吸抑制、抗けいれん作用、高用量では完全な麻酔あるいは死亡する。
抑制剤は、γ-アミノ酪酸 (GABA)やオピオイドの活性の促進や、グルタミン酸作動(英語版)やカテコールアミン作動性(英語版)の活性の阻害といった、いくつかの異なる薬理学的な機序によってによって効果を発揮する。

引用:フリー百科事典 ウィキペディア日本語版