活動報告

「睡眠と免疫力」に関してのインタビュー記事が掲載(北日本新聞2022年1月16日付)


「子どもの冬場の風邪予防」というテーマで、睡眠と免疫力に関してエムール睡眠・生活研究所の神川所長(富山大学名誉教授)が北日本新聞(2022年1月16日付)のインタビューにお答えしました。

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睡眠と免疫力の関係

寝ている間に分泌されるホルモンが免疫力に影響します。寝始めの深い睡眠時に分泌される成長ホルモンは、傷んだ細胞の修復や体力回復する役目を担っています。また、眠りの中間時点に分泌されるメラトニンは、感染症への抵抗力を高めるなど、重要な働きをします。

光・温度・湿度で睡眠の質を高める

ご家庭で睡眠の質を上げるために、すぐに実践できて効果を実感しやすいのが睡眠環境(光・温度・湿度)です。前述のメラトニンは暗くなければ分泌されないため、眠るときの明るさは、睡眠の質を上げ、免疫力を高めるために非常に大切です。温湿度は乾燥対策や体温低下を防ぐ、直接的な感染症予防以外にも、睡眠にも関連性が高く、手足からの放熱で体内の温度がだんだんと下がることで、眠りが深くなり、成長ホルモンが分泌されます。

良質な眠りのポイント

  • 理想の睡眠時間は、6~13歳で9~11時間、14~17歳で8~10時間
  • 照明は消して眠る
  • 寝室の温度は20℃、湿度は45~55%が最適
  • 20~30分程度外出し、日光を浴びる
  • 睡眠の1~2時間前にはスマートフォンやゲームの使用をやめる

神川所長よりコメント

親の共通の願いは「子ども達がいつも元気で笑顔でいてほしい」という事ではないでしょうか。

その願いを叶えてくれる鍵が「睡眠」なのです。子ども達に必要な時間と質の良い眠りが、心と体の元気の源になるのです。子ども達の健康と明るい未来のために、ぜひご家庭でも睡眠に関して気軽に確認し合える関係性をつくってみてはいかがでしょうか。

当研究所で開発した「すいみん・かるた」から、親子で睡眠に関する話題づくりのネタとしていくつかご紹介いたします。

昔から言われた「寝る子は育つ」は本当だよ

しっかり睡眠をとると、成長ホルモンが骨や筋肉、細胞も成長させてくれます

笑顔のもとはたっぷりぐっすり良い眠りから

しっかり眠っていると感情のコントロールができて、イライラしません

すぐに、ぐっすり、すっきりをめざそう!

質の良い眠りは15分以内に寝つき、深く眠って、朝は気持ちよく起きられること

子どもはもちろん、大人も睡眠を大切にすることにより、病気にかかりにくくなり、かかったとしても、回復しやすい身体と心になる事ができます。とくに精神面では、的確な判断力、思考力、創造力、安定感も育ちます。睡眠は脳細胞も元気にしてくれるのです。

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