第6回
眠りから嫌われてしまうのはどうして?
〜快眠の近道をみつける~その2


前回の図をみて、少し思い出してみましょう。

寝つきを左右する要因

やじるしをさかのぼると、おおもとは「睡眠習慣」にたどり着きます。

毎日睡眠時間が一定しなかったり、リズムがバラバラだったり、
短眠だったりすると、いろいろドミノ式に悪い影響が及び、
結局入眠できなくなるわけです。

わたしたちの体にはもともと備わっているリズムがあり、
それが眠気と重なって、質のよい眠りに誘われていきます。

このリズムを狂わせるのは、とくに不規則な生活です。

人間は、昼間に活動して、夜に休息する「昼行性」の動物ですから、
夜に眠るのに適した身体のリズムをもっているのです。

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そのため、朝、きまった時刻に起きて、
夜、きまった時刻に眠るという規則的な生活をしている方が、
そうでない人よりも、よい眠りがとれるチャンスメイクができている
ということになります。

 もう一度、図をみてみましょう。

寝つきを左右する要因

今度は、ドミノのおおもとではなく、入眠から矢印を逆にたどってみると、

どこから改善すればもっとも効果があるかを、
全体的なイメージとして眺められます。

もっとも直接的な影響が強いのは
「就眠時の精神的、身体的状態」なのですから、
まずはそこの可能性を疑ってみます。

それから、「就眠時の精神的、身体的状態」に影響を与えている要因を、

まずは「就眠環境」、次に「前夜の睡眠状態と現在の体調」、
そして「日中の精神的、身体的状態」にさかのぼって考えてみる…
…。

こんな順番で自分のことを見つめ直すと、
本当に自分だけの「眠りの作法」が見つかるかもしれません。

単純に、肌のかゆみがなくなれば眠れるかもしれないのですから。